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龍野路地っく。~夕焼けを待ちながら~

  
男はつらいよ第17作 寅次郎夕焼け小焼け ロケ地のすべて
                  

当HPでは龍野ロケが始まるその瞬間から場所を特定しています。どうかこれをご覧になって龍野にいらしてください。寅さんやぼたん、青観先生になった気分で歩いてみませんか?何気ないポイントの風景も、ほぼ押さえたつもりです。できるだけ作品の時系列に沿って書いてみましたので、映画をご覧になられた方は、あ~あそこやったん!?と思われること請け合います(笑)スマホ、タブレットでは横画面で見て下さいね!

地図内の
赤文字をクリック(タップ)すると、そのロケ地の詳細が分かります。
写真の上のPinpoint Map ! をクリックしていただくとピンポイントの撮影位置が判ります!
ロケ地図へをクリックするとこの地図まで戻ってきます。






【1】 夢から覚めて ①
                            


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さて、夢から覚めた寅が魚釣りをしてる映画の冒頭。小さな魚を釣って、
「イテテッ!この魚、かみつきやがった!」
と小芝居(笑)を打ちます。
この場所は
たつの市御津町岩見港(旧;揖保郡御津町)です。DVDを見たときに背景の山の岩場に見覚えがあったのと、釣った魚(通称ギンタン)がこの辺で釣れる外道の王様であったので、室津周辺に絞ってグーグルアースで探すとすぐに見つけることが出来きました。
堤防の根本は高波用のコンクリート擁壁が増築されていますが、石積みの突堤はそのままです。
 写真は、映画のアングル。カメラはちょうどゲートがある場所です。右に見える山の崖の下は、道の駅「みつ」が出来ていてその駐車場になっています。

 Pinpoint Map !
小屋の基礎は残っています。石積みの波止場はそのまま!↓

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【2】 夢から覚めて ②                            

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手前の石積み突堤の上から外向きに釣りをしている。画面左の小屋は、とっくにつぶされて基礎だけが残っています。
このギンタン(ギギ、ジンタン)という魚、釣れる時にはたくさん釣れますが表面がヌルヌルで扱いにくいです。おまけに背びれがイテテ!なので、寅はおそらく、ぐっとつかんで刺されたのでしょうね。
決して食いついたりしない(出来ない)魚ですから、自然と出たアドリブじゃないでしょうか?正式名称はヒイラギです。

 Pinpoint Map !
↓引き潮になれば底が透けて見えます。水はずいぶん綺麗になりましたね! ↓

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【3】龍野ロケ地プロローグ①                       

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龍野ロケは本編の46分過ぎから始まります。キショウブのUPで初夏の感じを演出していますね。
当時の相生龍野間のメイン道路は、まさしく池ノ内青観が黒塗りのニッサン・セドリックで通った道でしたが、この場所は新しい広い幹線道路のすぐ近くにあります。撮影に使われたこの車、本当の市役所の公用車だったんですよ!今じゃ、無理っぽいですね(笑)
この風景ロケ地を探すにあたり、旧道の方向(北向き)ばかり見ていたので、見つけるのに時間がかかりました。真西を見ています。

Pinpoint Map !    たつの市揖西町前地206付近


プロローグ風景詳細図改訂版 

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 【4】龍野ロケ地プロローグ風景②                 


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撮影時は旧道が見えた方向には家が建ち並び、見通しは利きません。辛うじて右の民家(揖西町北山304M村邸)が面影を残しているのみです。
撮影後は柿の木を切り払い小屋を増築されています。壁はトタン吹の補強がされていますが.、上部の壁はそのまま。.



Pinpoint Map !  たつの市揖西町前地 D羽邸 カメラ方向は真西です。


黄菖蒲のあった溝はコンクリートで覆われていました。柿の木はありません。

奥に映る家(北山、M村邸)は、現在はD羽邸から見通しがききませんが、そのまま残っていました。当時に比べて外壁が出来ています。




そして例の再会の場所「清瀬橋」のシーンに映る直前、カメラは北方向になり旧道を遠方に映します。黒塗りのセドリックは小さく映るだけですが「ブッブー」とクラクションの音が聞こえます(笑)
印象的な緑の屋根の古民家は、現在は取り壊されています。写真家の竹内一夫氏の家。

たつの市揖西町前地(一隣保四角)

おさらいに昭和49年の航空写真で位置関係を見てみましょう。



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ここから青観先生が見た風景は龍野の車窓からⅠで詳しく説明しています





 【5】ポスター用スチール写真の話                 

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広告ポスター用の撮影場所である、揖西町佐江の農道の写真を入手しました。現在は圃場整備され水路などを改修していますが、農道は舗装されてはいますが風景はそのままです。
この場所は、当時の悪友がリアルタイムでギャラリーだったので、教えてもらっていた場所だったのです。作品には出てなかったのでガセネタだと思い込んでいましたが、実際は「没ネタ」だっただけ(笑)
撮影直後に舗装されてしまったので、田舎道の雰囲気はなくなっていたのを覚えています。撮影場所はあの有名な出会いの橋「清江橋」と上記のプロローグ撮影場所の中間ですね。

しかもこの写真に写るぼたん(太市喜和子)が来ている着物と日傘は、なんと「梅玉旅館」のご主人の奥様のものであったそうな!夏作品(1976年7月24日公開)の宣伝のために夏らしい着物で急遽撮影したのだと推測しますが上の写真をよく見てみると、田んぼの稲は少し延びているし、緑も濃いです。この辺りの田植えは6月(写真下)だから、どう見てもこれは公開ギリギリ前に映した感じが伺えます。

実物の着物、帯、日傘は梅玉店内(お食事処「片しぼ」内)にほかの貴重な資料、写真と共に飾られてあるので、ぜひ足を運んで見てください。


 Pinpoint Map !
背景構図は全く同じ。山陽自動車道とゴミ焼却場ができています。 2013/05/05撮影

 太市喜和子さんが着ていた着物。「梅玉旅館」で実物を展示しています


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 6】寅、クラクションを鳴らされる①                

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作品も中盤にさしかかろうと言う時から龍野ロケは始まります。寅がふらふら歩いているところに、池ノ内青観(宇野重吉)を乗せた車が・・・。いくら寅でも、わざわざ橋の真ん中は歩かんだろうにねσ(^◇^;)。
ここはたつの市
揖西町佐江の中垣内川(なかがいちがわに掛かる「清江橋」(きよえばし・他いろんな呼び名アリ)偶然にもほどがある予定調和の出会いなんですが、これがこのシリーズの真骨頂でもある訳です。

  当時より木は少ないです。見通しが良いように伐採されているのかな?

Pinpoint Map !

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【7】市役所の正体は・・                              

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さて無事に池ノ内青観と共に車に乗って龍野市役所に到着します。が、ここは実は龍野市立中央公民館なのです。この映画のロケは徹底して揖保川の右岸(西側)で行われています。
当時、本当の市役所だったことはずーっと後から知りました^^;
現在は公民館で、画像に写る道路向かいの家はお店になっています。

 Pinpoint Map !
↓ 日本家屋にエアコンの室外機は似合わないかな? ↓


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【8】切り取り風景①「晴風」                         


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さて、龍野に着いた寅と青観は「梅玉旅館」で市役所の接待を受けます。飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ\(^o^)/そして、一夜明けて、龍野らしい風景を取り入れたカット。
店を開ける光景が映ります。「晴風」という和菓子屋さんで現在は残念ながら閉店されしまいました。ここからカメラを90度左にターンすれば如来寺入り口です。
現在、奥に見える家は取り壊され、駐車場になっています。

Pinpoint Map !

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【9】切り取り風景② 菊屋商店四つ角            

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晴風に続く転換シーンで使われている「菊屋商店」四つ角。ここから「梅玉」を見る方向で撮っています。女子高生がチャリで通っていますが、これは地元の進学校「県立龍野高校」の学生ですね。
右手から左手に自転車が行ってますが、これは登校時の向きで、仕込みでなければ朝7:30頃の撮影です。上記の晴風のシーンと共に陰が朝を物語っています。
ちなみに、赤い昔ながらのポストは邪魔者あつかいをされたのか、路地の中に移されていました。

Pinpoint Map !

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【10】寅の見た龍野の街並み① 門の外地区     

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さて大宴会の朝、寅は無理矢理起こされて市内観光をさせられます。龍野市観光課課長佐藤(桜井センリ)達がが市役所の車で寅を案内するシーンです。

「この通りが忠臣蔵で有名な山崎街道です。このへんは昔とほとんど一緒ですなぁ~」

中心部から少し外れた通りで鶏籠山の山裾を巻くように通っています。作中「山崎街道」と称していますが、実はそんな街道は実在しません(ーー;)カメラが後席にある前半です。

Pinpoint Map !



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後半は後から判明しました。龍野の車窓からⅡで詳しく解説しています。


 
【11】寅の見た龍野の街並み② ガレリア       


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大橋のたもと・・・当時は「龍野新大橋」はなかったのか、記憶は定かでは在りません。「龍野橋」の東詰(唯一、川の東岸ロケ地)にある現在は「ガレリア」という喫茶店兼ギャラリー。
Arts&Teaと言う名前の通り、色んな美術、工芸品の展示が随時行われている癒しの空間があります。
そこに車を止めて佐藤観光課長は鶏籠山を見上げています。が、寅はダウンしたまま(笑)  ┐(´ー`)┌

建物も交通安全の柱も当時のまま存在しています。


 Pinpoint Map !  
↓この「ガレリア」お店の前身はさる金融機関だったそうです。 ↓

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 【12】寅の見た街並み② 鶏籠山(けいろうざん) 

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「ここから見える鶏籠山が一番美しい・・・」

桜井センリ談(笑)らしいですが車利用の場合、ここは駐車するスペースが判らず、観光駐車場から歩いても遠いので今まで止まって見たたことがありませんでした。
信号待ちの時に「なんかおしゃれなお店があるなぁ~」くらいで^^;
一番絵になるかどうかは人それぞれですが、確かに山裾の切れ味は良さそう。それにしても、寅は寝ずっぱりだが、少しは記憶に残ってるんでしょうか・・・・

Pinpoint Map !

●アイスキャンデーを買う場所はこの目の前の橋の上ですね!

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 【13】寅が見た街並み③ 聚遠亭(しゅうえんてい) 


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たつの市内を色々回るのですが、宴会疲れかみんな寝込んでしまう場所。聚遠亭と言ってここ龍野では由緒正しい庭園です。しかし、ガレリアからここまでは、車ではかなり回り込まなければなりません。
カメラ位置は建物の上からで、許可がないと昇るどころか入ることが出来ません。低いアングルですが、なんとか雰囲気は感じ取れます。もちろん、車の乗り入れは禁止。現在も手入れ用の車か、結婚式の車両以外は入れないんでしょうね ┐(´ー`)┌

 Pinpoint Map !



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 【14】池ノ内青観の足跡①                        

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寅が市役所接待に辟易しているあいだ、池之内青観は歩いて元恋人、志乃さん(岡田嘉子)の所へ行きます。この路は最初に龍野に来たときに、車で通った時に言った
「右が裁判所で、左が小学校・・・・」観光課長、桜井センリ談のそのままのルート。多分、初日に全部撮影したんじゃないかな?全く同じルートを歩いているようですね。
最初は「龍野小学校」グランド。現在も広さは同じようですが右奥の木は伐採されて遊具が見えます。かろうじて面影が残っているのが、正面の「うんてい」とその奥の民家だけ。
 昨今の防犯意識向上から入れる隙間はありませんでした。

 Pinpoint Map !

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 【15】池ノ内青観の足跡②                        

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次は正面が「龍野城」。映画では白塀しか映っていませんが、現在は天守閣(1979年築造)もあります。写真を見比べると時代が逆行しているような感覚になって不思議な気がします。
左が「霞城館」で池ノ内青観が何かを読んでる様子が映っていますが、実際に観光用能書き看板があります。右は「龍野小学校」の校舎裏角。
宇野重吉さんは、本当に散歩していたんでしょうね。初めての龍野の街並みを楽しみながら( ;^^)ヘ..

 Pinpoint Map !
35年経って、変わっているのは天守閣が増えた事くらい!w(゚o゚)wワオ!! 

Pinpoint Map !

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 【16】池ノ内青観の足跡③                        


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このルートは飛び地撮影でなく、本当に一本道です。裁判所(龍野地方裁判所)から動物園(龍野公園動物園)まで約2kmの、上りあり、下りありの坂路。結構運動になります。
ここは「旧脇坂屋敷跡」で当時はカトリック教会の看板があり、なんとなく違和感を覚えたものですが、今は記念館として開放しています。向かいの塀も立派になっていますね。
しっくいの塗り壁はこのシリーズによく登場します。そう言えば博の実家(岡山県高梁市 岡村家)も立派に剥げかけた塀でした。

Pinpoint Map !

Pinpoint Map !

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 【17】池ノ内青観の足跡④                            


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志乃さん(岡田嘉子)の家に着く前の最後のシーン。これ以上行くと左はグランドで右は「動物園」です(笑)家の中は別撮り(セット)でしょう。最後の見送りシーンは後述する、全然別の家です。
残念ながら、この家は取り壊され、駐車場になっています。
映像をよく見ると道がゆるく右にカーブしています。そこの樹木は川向の家のもので今でも見ることができます

ちなみに、ここを上っていくと「すくね茶屋」と言うお食事処のお店があり、寅がぼたんと再会してお昼ご飯を食べた場所らしい、と言う情報を、当時の悪友から得ていましたが、どうもそれらしき痕跡はありませんでした。(モデルなった店があるはずなので是非探し出したいですね。)
さらに上って頂上に「国民宿舎 赤とんぼ荘」があります。町中を引きで上から映している絵は、この展望レストランの屋上から撮っています。

Pinpoint Map !   
↓ 映画撮影は6月、僕は12月・・・・ ↓


お志乃さんの家のモデルだった家跡。駐車場です。



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 【18】如来寺(にょらいじ)                         


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如来寺はこの薄暗い夕方のワンシーンだけに使われた場所。「梅玉」に行く芸者を引きで映しています。現在、向かって左は交番署。右にはもうひとシーン、龍野のイメージで流れた「晴風」があります。
この道を上がっても旅館はありません(笑)文化資料館とか裁判所とか、およそ芸者さんには縁のない?場所です・・・・よねσ(^◇^;)

映画で左映る店舗らしき灯りは本当の美容室でした。聞き込み調査では、当時、芸者さんの着付けや髪結いをしていたところだそうで、前を歩く芸者さんはここでセットして寅のいる宴会場に向かったのかもしれませんね。

Pinpoint Map !



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 【19】梅玉旅館①                               


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さて、寅は代理で宴会の主役を務め、池之内青観は昔の恋人に別れを告げて帰京します。ここでは「梅玉旅館」が主役。探索中に近所のおばぁちゃんに聞いたら、主役級はここに宿泊し、スタッフは北側の別の旅館(現存しない)に泊まったそうです。「梅玉」は玄関先が近代的に造り替えられていますが、横の小さな川の護岸はそのままでした。
ここのご主人は元気で居られ、お店には「男はつらいよ」の資料が沢山展示されています。運良くお店に出ておられる時に入れば、ディープな話を聞かせていただけますよ!

Pinpoint Map !



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【20】梅玉旅館②                                    

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観光課職員の脇田(寺尾聰)が運転する車(ニッサン・セドリック)に乗ろうとすると、ぼたんが龍野のお土産(もろみと素麺)を持って走ってきます。

「いよぉ、なんでぇ!ぼたん、おまえ来てくれたのか!」

「・・・これ!お土産。昨夜、寅さんが好きや言うてたアレ!」「おっ!すまねぇな」

実際のぼたんの家のシーンは少し離れた場所なので、近くまで自転車で来たんでしょうね。本当にぼたんと言う芸者は良いですね。玄人の極みです。
Pinpoint Map !

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 【21】志乃さんの家?中原邸                             

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さて、二人とも帰京する時が来て、駅に向かいます。「梅玉」を出て菊屋四つ角を西進すれば、道なりで新幹線相生駅方面に行けるのですが、何故か途中で曲がった形跡があります(笑)
結局、志乃さんのことは誰にもバレていないのですから、本来ならばこの道はチョイスしないと思うんですが・・・σ(^◇^;)
師匠である吉川氏の説では「この家はお志乃さんの家ではなく、お花を教えに来ていた家ではないか?」と言うことです。花束を抱いているのがそうじゃないか?と。自分の家ではわざわざ花束を持って見送ったりしませんものね。どうなんでしょうか。

Pinpoint Map !
↓この辺りは、重要なロケ地密集地↓

 

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 【22】志乃さんの家②                              


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こう見ると、「龍野ロケ」って結構、短時間であげてたんだなぁって思います。ここまで港と出会いの橋のシーン以外、充分半日で回れる範囲です。
ここも、ラストの柏手を打つシーン、ぼたんの路地、と半径50m以内に存在しています。結論としては

ぼたんとお志乃さん(岡田嘉子)の家は同じ隣保(町内会)であった、かもしれない( ;^^)ヘ..

近寄って見るとまだどなたかが住まわれていて表札が掛かっていました。龍野市龍野町日山 中原邸。車が進む方向に見えているビルは当時の日山県営住宅だったと思います。今は取り壊され再開発の区画整理で新興住宅地になっていました。
このシーンの岡田さんは割り切った笑顔で手を振り続けています。ただのお涙頂戴ではなく実に清々しい。この辺りの品の良さも、もっと評価されて良いのではないかと。



 ↑奥の家は現存、ほぼそのまま。反対方向(右奥)は区画整理されています↓


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 【23】氷屋さんの四つ角                            

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寅が2回目龍野を訪れるカットで氷屋さんがシャコシャコシャコ・・・・と氷をのこぎりで切っているシーン(昔はそうだった・・・)。
横を寅さんが歩いているが、実際にぼたんの家の方向とは逆なんですけど・・・σ(^◇^;)
この作品では全編、車の方向や歩く方向は地元民でも納得できる「順路」ですが、ここだけ真逆。寅が2回目龍野にきたときは、国鉄(JR)姫新線の本竜野駅を下りてぼたんの家に向かったはずです。これには「龍野橋」を通るのが普通です。アイスクリームを買うのは順路的に良いのですが、
氷屋の場面は画面右から左へ歩くのが正解です。
ちなみに最初に来たときの市役所の車は、山陽新幹線相生駅から龍野に向かう道で、帰りも相生駅向けなのでしょうね。要人を龍野に迎える際に、これは今でも普通に利用します。

Pinpoint Map !

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 【24】ぼたんの露地①                              


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実は探すのに少し苦労しました。ぼたんが駆け抜ける路地周辺。現在は四方を取り壊されていて、残っているのは路地を通して映る洋館のごく一部だけです。
ぼたんの背中の後ろに見えるシャッターのような物は、実は「洋館」の壁だったんですね。今はリフォームした直後でキレイな外観です。
牡丹が住んでいた設定の家は、ほぼそのまま残っていますが、借家らしいこの家の住人さんは、この事実を快く思っていないようです。もし
ロケ地巡りされる方は常識を持って静かに回りましょう。
 

Pinpoint Map !  
緑の壁は山下洋館



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 【25】ぼたんの露地②                              


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時間は寅が2回目に龍野を訪れた時です。ぼたんが洗濯をしようとするところへ、ひょっこり寅がやって来ました。この映画のクライマックスシーンが始まります。
が、撮影から35年たった今は洗濯なんかとても不可能な「用悪水路」になっています。下水道完備のこの時代でそうなんだから、もしかしたらもっと酷かったかもしれませんね。
ぼたんが屈む、向こうの石積みの模様を見てください。今は苔生していますが、その紋様は今も変りません。この発見は感激でした。
ここもいずれは取り壊されて、きれいな側溝にに改修されるのでしょうが、映画オリジナルを見れて正直嬉しいです。今は亡きぼたん(太地喜和子)に思わず手を合わせました。

 Pinpoint Map !

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 【26】ぼたんの路地③                             


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別アングルでのシーン。これが本当にその場所?っと疑うほどの変わり様ですがしかたがないでしょう。お店が多い区域は、まだ観光で生き残れていますが、一歩、路地の奥に入れば取り壊されているところが多いのが現実。また、それさえもされず、空き家のまま放置されるのも悲しいです。ふと、尾道の街を思い出しましたね。


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 【27】おいっ!東京どっちだ?                    


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ラストシーンで池之内青観が住む東京方面に柏手を打つ場所。旧ヒガシマル第2工場で現在は閉鎖されています。向かって左側が工場だったが今は民家が建っている。右側の民家の塀がかろうじて趣を残しています。映像よりかなり幅狭く感じますね~
寅のお腹が映っていますが、東京方面はこの向きで間違いないみたいです。

 Pinpoint Map !

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 【28】池ノ内青観の由来(後日談)                


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この作品の中でも重要な役割を果たす、宇野重吉扮する「池ノ内青観(いけのうちせいかん)」の名前の由来を「梅玉」のご主人から聞かされた時は驚愕でした。
大げさでなく、最近にない喜び?(笑)でもあったのです。

「池ノ内」と言う苗字は、ずっと龍野の結納店「池内」だと思っていましたし、龍野小学校の近くにその店の名残も残っています。そして、この作品の登場人物、苗字は史実を踏襲してつけられているんですよね。
たとえば観光課職員「脇田」(寺尾聡)は龍野の盟主「脇坂」をもじっているのは明白で、世が世ならお殿様です(笑)。
と言いつつ、明らかなのは「脇田→脇坂」だけなんですが、「池ノ内」もてっきり龍野の中から選ばれたと思っていました。

「池之内」は相生市東部の地名でした。国道2号線から北側は、もう「汐見台」と言う呼び名に変わってしまっています。
監督である山田洋二氏がロケハンに来たとき、新幹線の相生駅を降り立ち、タクシーに乗って龍野に向かう途中、国道の交差点「池ノ内」の看板を見て(アカデミックな、なにかを感じたのでしょうか・・)、重要な役どころの画家の名前に「池ノ内」とつけたそうなんです。
監督から直に聞かされたご本人、老舗旅館「梅玉」のご主人の言葉に間違いはないでしょう。

寅がクラクションを鳴らされる橋「清江橋」も考えてみればおかしな位置にありますね。数ある橋の中でなぜこの「清江橋」を選ばれたのか。やはり、この旧道(当時の龍野相生間の幹線道路)の途中に見いだされたに違いないと思うのです。

そして「池之内」という土地の名は、国道南部に名残を残すものの、狭くなり「汐見台(しおみだい)」と言うこじゃれた街に変わったのです。今は写真の国道交差点の名称に名残を残すのみで。(信号名は池ノ内)写真は監督が信号待ちの間に見上げたであろう、交差点明示看板。


Pinpoint Map !  ↑正面の左右が国道2号線。

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 【29】志乃さん(岡田嘉子)の家(後日談)       


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月に1回はロケ地内パトロールが慣例だったのですが、盆から後は猛暑で辞めていました。台風一過、そろそろ一回りと歩いているとお志乃さんの家(池ノ内青観を見送った家)旧中原邸の様子が・・・・・!まさかの取り壊し!と思いきや、安心の改修工事(笑)
映画でも印象だった家の前の格子柵が年次経過と今回の台風により破壊されたので補修(と言うより部分的に造り替え)工事をしていたのです。
これは寅さんファンを始め、映画ファンには嬉しいこと。とりもなおさず、ロケ地がこれからも維持されていくって事に他ならないですからね。


 
↑工事の人によると現在空き家。市の管理の下の改修工事です。↓

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こんにちわ。
この拙いロケ地案内を書いた江見ともうします。ここを読んで興味を持っていただけたなら、寅さんや池ノ内青観、ぼたんになった気分で龍野の街並みを歩いたったらいかでしょう?(笑)

小京都龍野の街並を名作映画と共にご案内します。 龍野路地っく。~夕焼けを待ちながら

 


                           文責 江見 潮