男はつらいよ第14作 
寅次郎子守歌

                  そして父になる?・・・・無理々々(笑)


1974年の冬作品「寅次郎の子守歌」の地方ロケ地、九州は佐賀県唐津市へ行って参りました。
実はこの地の取材、2016年4月14に夜発の車中泊で攻めようと出発したところ、その夜、まさかの熊本地震発生!途中(宮島SA)からの撤退を余儀なくされましたので、日改めて5月26日発3泊3日の車中泊で行ってきました(^0^;)

 さて、物語は博の怪我からはじまります(笑)
工場に手を挟まれて怪我をした博。幸いなことに軽傷だったのですがそこに寅次郎が帰ってきて一悶着(笑)
今回は、かなり軽め?に揉めてあっさりと出ていきました。タコ社長とのもみ合い(シリーズ途中から名物になる)もありません。あれ?もう出ていくの?って感じですな(≧▽≦)
作品によっては重かったりするのですが(と言っても原因はツマラナイことばかり(笑))しかし、今回はこれが前振りだったんですね(笑)


【1】 ロケ地平面図
平面図の番号をクリック(タップ)していただくと当該記事へジャンプします。







【2】 唐津市内風景


寅はあっさりと、九州は佐賀県唐津市の「唐津くんち」と言うお祭りにバイをしに来ました。
唐津ロケの始まりは当時の市役所屋上から北側(海側)を見た風景から。カメラは唐津城〜左(西)へゆっくりとターンして沖の「高島」という小さな島を映し出します。あれから40年以上が過ぎ、高層ビルが建ち並ぶ中で、市役所は埋没しています(笑)近くの「市民交流プラザ」の屋上からちょうど同じ景色が望めました。このビルは屋上に庭園を設置していて自由に上がれます。唐津市内の景色を一望できます穴場ですぜ。

からのぉ〜左へターン^^;

Pinpoint Map !

ロケ地図へ





【3】唐津くんち @



DVDでは20:35あたりから唐津くんちの情景が撮されます。
唐津くんちとは佐賀県唐津市の唐津神社の秋祭りで、3日間にわたり唐津市内を山車が練り歩く、全国的にも有名なお祭りですね。
祭り風景が数カット出てきますが、ほぼ面影は無く、かろうじて橋がかかっている通りだけは当時を思い起こさせる物がありました。
くんちの通り道は固定されているようです。また、日程も土日にかかわらず、11月2,3,4日と決まっているのかな?


ロケ地図へ




【4】唐津くんち A



いろいろな場所にカメラを置いていますが、なかなか絞り込めませんでした^^; スナック「ひろこ」も住所はあるんですが現物を見つけられず・・・・

と言うことで唯一確認できたのが橋の上(笑)


Pinpoint Map !  佐賀県唐津市木綿町1997 付近

上の経路図で示せば↓↓↓の図。駅近くのメイン通りをわざわざハズしているのは、交通規制上ですかね。


も一つの橋の上は北側にある眼鏡橋。

Pinpoint Map !  橋の名前が判らない〜(笑)

これも大きな通りをはずしていますね。カメラは中央橋から。


ちなみに唐津くんちで一番有名な?山車はもちろん「鯛」\(^O^)/


ロケ地図へ




【5】 唐津神社



くんちから唐津神社でのバイにシーンは変わります。
この神社内の撮影はなぜか寄りばかりで、引きの絵はありませんね〜なにか障害になる物があったのかな?考えるに、野次馬でしょうか(笑)画面では見えませんが、カメラ有効部分以外は黒山の人だかりのはず。

バイの口上はフルバージョン!これが全部聴ける作品もそう多くないと思いますヨ
一応書き起こしてみましたが(笑)
「さあ、物の始まりが一ならば国の始まりが大和の国、島の始まりは淡路島、ね、バクチ打ちの始まりが熊坂の長範、どう、赤い赤いは、なに見てわかる。赤いもの見て迷わぬものは、木仏が、金仏、石仏だ。千里旅する汽車でさえ、赤い花見てちょいと止まるというやつ、ねえ、
続いた数字が二つ、ね、どう、兄さん寄ってらっしゃいは吉原のカブ、仁吉が通る東海道、憎まれ小僧世にはばかる…なっ、ニッキのダンジョウ、お芝居の上の憎まれ役っての。
続いた数字がみっつ。三、三、六歩で引け目がない。産で死んだが三島のおせん。おせんばかりがおなごじゃないよ。京都は極楽寺坂の門前で三日三晩飲まず食わずで野たれ死んだのが三十三。
続いた数字が四つ。四谷赤坂麹町チャラチャラ流れる御茶ノ水、いきな姐ちゃんたちションベン!・・・・」


口上になかなか時間を掛けていますが、映像は寅のドアップばかり。他の作品でもその傾向はありますが、今回の唐津神社はとくに背景が読めませんでした。それでも入り口近くの参道のシーンとバイの場所は確定。

Pinpoint Map !   唐津神社 佐賀県唐津市南城内3−13

↑↑↑道路が切れているように見えますが、安心して下さい。ちゃんと左に曲がっています。

寅がバイをしているのは、奥(真ん中)の鳥居の前辺り。カメラは西方向で今の「曳山展示場」の壁が見えますね。ちょうど寅の左肩に見えているのがそれ。

Pinpoint Map !

境内から松を通して見える壁は曳山展示場です。

ロケ地図へ





【6】 呼子の港 @



啖呵バイのシーンから一転、イカで有名な呼子に画面は移動します。
その冒頭シーンに映る屋根瓦の家は当然ながら残っていません。方向的には左右に移るビルが現存していますから、大方の場所は把握できます。

対面に見えるのは玄界灘に浮かぶ加部島です。


この年代の作品になると建築物は激変していて、ピンポイントを特定する気力が失せます^^;

ロケ地図へ





【7】 呼子の港 A



呼子の港全景を撮したあと、寅が歩くシーン・・・・・
これまた、何でも無い(気がする)道、あえて選んだ理由を考えるなら、港が見渡せるロケーション?
画面左から右(西から東)へ歩く寅の左手には凝った造りの道祖神?が見えます。


Pinpoint Map !

さて、現地を見てみますと、そこそこの急斜面につづら折り風の道路で、下には小さな造船所があります。
で、肝心な、画面上ではアクセントになっていた道祖神は・・・・・(゚Д゚≡゚Д゚)?
  ありました。そのまま山手に移動させています。おそらく、舗装などの道路改良工事に移動させたか、もしかすると土砂崩れなどの災害にあって移動を余儀なくされたか、なのでしょう。

九州のお墓や祠などの文字には金色になっています。昔は金箔を貼っていたそうですが、この祠?も金文字に塗られていました。中国の流れなんでしょうね〜

ロケ地図へ




【8】 呼子の港 B



カメラは寅を追いかけます。
加部島が切れて、呼子湾の東側を撮していきます。この辺りの景色はさほど変わっていませんが、右端のイカのマークのビル(笑)、なんと製氷専門のビルだそうですよ!スゴイ規模ですねぇ。

Pinpoint Map !

ロケ地図へ




【9】 呼子の港 C



さて、この地味な場所はどこか、決め手になったカット
カメラは左から右へと振っただけ。呼子湾の奥、北方面を向いたところに急な坂があり、ガードレールが見えます。
正面の木造住宅は、見る影もありませんがガードレールは潮風で錆びたまま、交換もされてないのでしょうか、そのまま残っていました。
良ーく見れば、対岸の建物、寅の足下の四角いブロックなど当時の名残が垣間見えます。

Pinpoint Map !

ロケ地図へ






【10】 船着き場から @



岬の先端付近にいた寅は歩いて呼子の街中へ降りて行きます。もちろん、現場も順路(笑)
なにやら「ストリップ小屋」みたいなもの(笑)を発見したようです。
もちろん今は(昔もそうだったかは定かではない)繁華街ではなく寂れていく一方で、取りこわされて駐車場になっている更地が散見されました。

「おう、ごめんよ・・・・」
「はーい、なにあげますか?」

「あっおばちゃん、アンパンくんねぇかい」
 


Pinpoint Map !

通りの様子が激変していて判りづらいので引いて写真を撮ったがお店のあったところは車(軽四)がチョット見えてる部分。

ロケ地図へ




【11】船着き場から A



アンパンを買う真横の路地が、対岸へ行く渡し船乗り場です。
通り自体はありますが現在は私有地のため閉鎖されていました。
撮影は通りの対面(店の母屋?)の格子戸越しに撮していますね〜この手法は第29作あじさいの恋の伊根でも使われました。


Pinpoint Map ! ↓↓↓ドアで通路はふさがれています。自動車の置いているところが売店


ストリップ小屋が当時あったのかどうか確認はできませんでしたが、その場所は写真左に見切れてる更地になっています。

ロケ地図へ





【12】船着き場から B



通路を海まで出るとすぐ船着き場で、そこで寅は隣のストリップ小屋で働く踊り子(春川ますみ)に出会います。
今は遊歩道分を海側に取った贅沢な護岸工事が施工されているため見る影もありません。


Pinpoint Map !

ロケ地図へ




【13】 船着き場全景



それでは、別角度からの引いた絵を・・・位置的には船の上からの撮影です。センター奥の建物はそのまま。海岸は遊歩道で整備されています。せめて船着き場風なのを残して欲しかった。
もちろん現在は渡し船はありません。

Pinpoint Map !

ロケ地図へ





【14】 船着き場から対岸を見る



この呼子湾でのやりとりは中々大人の会話で特筆モノなのですが、いかんせん、ロケ地の肝心な部分が綺麗さっぱり消えているので意気消沈です(^0^;)
気を取り直してその雰囲気は、その渡し船が向かう対岸との距離感だけで味わうことができます。
今のところ、対岸の岸壁は当時のままですが、将来は消えてしまうかもしれませんね。
距離はおよそ200m。現在は観光船が湾と平行に出ていますので、このように直角に対岸へ行くルートはないものと思います。


Pinpoint Map !



さて今回は地方ロケと言っても、映画前半で終わってしまう珍しいパターン。初期の作品なのでいろいろな組み合わせを試していたのでしょうか。
呼子が映る時間は短いですが、ぜひ春川ますみさんと寅の大人の会話をDVDで堪能して下さい。

ロケ地図へ


基本データ              TOPへ戻る