【1】殿様を迎えに来た車

四国は大洲の殿様・藤堂久宗（嵐�ｪ寿朗）は、死んだ息子の嫁鞠子（真野響子）を探してやると約束をした寅を訪ねてとらやを訪ねます。真っ赤な車。このシリーズではオレンジ色のタクシーが吉の印ですが、赤い乗用車はどうなんでしょう（笑）そうです。きっちり何千万人かの中の一人のマリコさんを見つけます。いやぁ〜このシリーズ中盤のこなれた予定調和は、解っていても顔がにやけてしまいますね。
　使用された車は「スバル・レオーネHT」SEEC-Tと呼ばれる当時の排ガス規制を早くにクリアした逸品のエンジンです。水平対向の排気音は心地よく、加速はモーターのようになめらかでした。僕の自分の愛車第一号がこれのセダンタイプでした。
写真を探していると、この車のCMポスターに第17作のマドンナ、太地喜和子さんが出ていたものを見つけました！洋装のぼたんです。コレを寅が見たらどう思うでしょう？本気で所帯を持つ気になるかも知れません（笑）





　




　　【2】殿様の長男

死んだ息子とは次男だったんですね。長男（平田昭彦）がお礼を言いにとらやにやってきます。またまた、フルサイズの外車ハイヤーをお店の前に横付け。どこかの店の店員が、自転車のベルを鳴らして大袈裟に迂回し、抗議の表現をしています。狭い道にフルサイズの外車は金満パターン（笑）乗ってる人が性格が悪いと言うイメージ付けですね。
　使用された車は「シボレー・カプリス」二代目。２作目に既出のハイヤー「シボレー・インパラ」とは兄弟車ですが少しコンパクトになっています。










　　【3】さくらの乗ったバス

さくらは鞠子（真野響子）と寅を結婚させたい殿様の意をくんで、会社まで訪れます。バスが来て、停まってさくらが降りて、走り去るリアビューまで映されている路線バス。1:26:10から20秒ほどの間に、何を言わんとしているのでしょうか？バスを降りたさくらは、この鞠子と寅の結婚が成就出来ないことを、すでに感じていたのではないでしょうか。僕は、こういう時の倍賞智恵子さんの微妙な表情が好きです（笑）
このバスも「いすゞBU型」。第12作の大分のバスより、当然ですが型は新しいです。