悪 人   この作品のwiki
   佐 賀 県 篇

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映画の正式名称  あくにん
公開年月日  2010年9月
地方ロケ地場所  長崎県・佐賀県・福岡県他
調査年月日  2016年5月26日

最近の映画って、なんでこう、バラバラの場所で撮影するのか不思議に思いますな。
僕が大好きな「男はつらいよ」なんかの地方ロケは、あたかも寅さんがその土地を通ったように、きっちりと順路で撮影していることが多いので、追っかけがいがあります。

この「悪人」と言う映画もメインは大瀬崎灯台がある長崎県なのですが、馬込光代(深津絵里)のアパート、仕事場、出会いの駅などは佐賀県ロケです。
あと福岡県も少しありますが、肝心の「殺人現場」になった峠は、なぜか関東の某所・・・ナンデヤネン
映画を楽しむ分にはなんの違和感もありませんが、ロケ地と照らし合わせて行くと映画の流れがぶった切られるようで少し残念な気がします。

今回は熊本地震の影響が醒めやらぬ中、佐賀県のロケ地を回ってきました。つくづく、祐一が光代に会うために通った峠であり、図らずも人を殺してしまった実在の峠道(モデルになった三瀬峠)を使ってくれなかった事が残念でした(^0^;)


祐一が殺人を犯し、捜査の手が自分に向いているのを悟った雨の日、一通のメールが届きます。

栞(しおり)と言うハンドルネームの女性で、出会い系サイトを通じての関係でした。ヒトゴロシ・ヤッチャッタ感いっぱいで打ちひしがれていた祐一には、絶好の逃げ場所でした。
 このタイミングの良さは映画ならではの感がありますが、こと男女間では、このようなタイミングで気になる異性から突然連絡が来る・・・・なんてことは現実にも少なからずあるものです。いや、そんな記憶があります(^0^;)
 君は、どこで見てたんだ!?と思うくらいのタイミングで。
 ないですか?  ご愁傷様です(笑)



【1】 ロケ地位置図  クリック(タップ)していただくと当該記事に飛びます。ロケ地図へを押すとここに戻ってきます。
(白石町、呼子町は別途記事のPinpoint Map ! で確認して下さい。)




【2】 光代さんの働くお店と通勤路



シーンは栞こと馬込光代(深津絵里)の仕事場である「洋服のフタタ」に。
この「フタタ」というお店は九州方面で多く見られる、フォーマル洋服のチェーン店です。一時、ウチら近辺でも見た記憶がありますが、「洋服の青山」「はるやま」などに追いやられて見なくなりました。
物憂げな店員さん役に深津絵里さんがピッタリ。ピッタリというのは、全くもって個人的な判断です。観る前まではなんでこの人が?と言う思いがあったのですが、一度観たあとは、この役は絶対、深津絵里さんじゃなきゃダメ(笑)と。


Pinpoint Map !  外装だけ少し手直ししていますが全くそのままです。

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通勤路で光代さんが自転車をこぐ姿が映るカットは、このフタタから南に広がる田園地帯で撮影されています。かなりの望遠レンズで背景をぼかせていますが、幹線道路や工場群などがおぼろげながらも見えていますね。下記写真は佐賀フィルムコミッション様からの借用です。映画にこのカットはありませんがロケ地探索用にはもってこいの1枚でした(笑)
←今はない構造物がありますよ!
Pinpoint Map !  ↓↓↓ 光代さんが自転車で通る道です ↓↓↓






【3】 光代さんの住むアパート
   (*この記事には個人情報保護法に抵触するかもしれません。取扱注意!)


光代もストレスの溜まる1日の仕事を終えて自分の住むアパートへ帰ります。
雨に打たれて自転車で帰るのも、ストレスを倍増させているのでしょうね。しかも、帰ると妹(原作では双子)が男を引き込んでよろしくやってるという、最悪のパターン(笑)
朝の星座占いなら、どの局も12番目じゃないか?と疑ったに違いない光代は、思わず祐一に(久し振りの)メールを打つのです。

この「悪人」のロケ地は、新しい映画と言うこともあり、ほぼ特定されています。パンフレットやサイトにもある程度のことは掲載されていますが、こう言う個人宅にからむ物件はなかなか公表が難しそうです。
当然、自力で調べなくてはなりませんが、その分やり甲斐があります(笑)
制作側のロケ地ガイドで「白石中学校のグランドが・・・」の表記があり、Google earthでそれらしきアパートをピックアップ、のちStreetviewでチェック\(^O^)/


Pinpoint Map !  SSK(笑)アパート。2Fの左側だと思います。

↓↓↓Streetviewで見た現地です↓↓↓


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【4】 待ち合わせ場所 佐賀駅



初めて逢うことになった2人はJR佐賀駅南のロータリーで待ち合わせします。
この場所は現行の駅施設をそのまま使ってることもあり、「映画悪人のロケ地」として一般公開されています。


Pinpoint Map ! ロータリーの中程にある植え込みの縁に光代は腰掛けています。

この映画が好きな人、好みの人には多少面映ゆい感がある、ロケ地の看板。単なる娯楽映画ならまだしも、中々シビアでシリアスな内容の映画ですのに(笑)


↓↓↓映画キャプチャー

↓↓↓現地2016/05/26

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2人とも微妙な本気具合?でホテルへ・・・・・出会い系サイトで、ソレ目的で初めて逢うのは、こんな雰囲気なんだ〜と勉強させていただきました(笑)映画はこう言うバーチャルトレーニングができるので、知識欲が満たされます、ハイ。
原作では中々ハードな性描写なんですが、映画はそれなりです(笑)深津絵里さんの華奢な体が、地味な女性の味付けにはすごく効果的。

「海の近くに住んどっとやろ?海の近くなんて羨ましか〜」
「目の前に海があったら、もうその先どこにも行かれんような気になるよ・・・」


この会話がキーワードになるのは間違いのないところ。濡れ場ばかり見ていたあなた!ちゃんと聞いてましたか?このセリフ(笑)


事が終わって祐一は折りたたんだ1万円札を光代に渡すのですが、帰り際にそれを返す光代。光代はホテルでの会話で、祐一が自分と同じカテゴリーに分類される人間であることを感じ取ってたんですね〜
一方、お金を返された祐一は、しょんぼり帰る光代をバックミラーで見送る・・・・ハンドルに頭をぶつけながらお金を渡してしまったことをくやみます。

 「わたしね・・・本気でメール送ったとよ・・」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



アパートへ帰るために駐輪場へ行った光代は鍵を解きながら泣き崩れたところでシーンは変わります。

なかなか微妙な感情の機微が表現されています。この時点で2人は完全に愛し合ってるといえるでしょう。尾崎豊のI LOVE YOU の歌詞が浮かんでくれば、あなたは正常な感情を持っていますよ(笑)このあたり、僕がこの映画の中で一番好きな3分間です。

閑話休題。

ロケ地の話しに戻りましょう!



【5】 逃避行 @ コンビニ



後日、祐一は光代の働く「洋服のフタタ」へ行きました。仕事終わりで長崎から佐賀まで高速を飛ばしてきたのでしょうが、辺りはもう夕闇を過ぎています。
自分も本気だった、ことを告げ誤解を解くことに成功した祐一は、仕事帰りの光代をアパートまで送ります。
「フタタ」の営業時間は10:30〜20:00まで。雑用、帰り支度をして店を出るのが21時頃でしょうか・・・

送って帰り道、祐一は祖母(樹木希林)からの電話で、警察が祐一をマークしていることを知り、打って返して光代を呼び出し、連れ立ってあての無い逃避行をスタートさせるのです。

夜中車を走らせたはずの祐一達は、とあるコンビニに立ち寄りました。光代はそこで同居している妹に無事の電話を入れます。
そのコンビニは当時「ポプラ」佐賀大和店。現「セブンイレブン」となっています。ポプラは中国四国・九州方面に多くあるコンビニで、僕もよく利用します(笑)
一番の売りは、お弁当に暖かい御飯をその場で詰めてくれることで、他のコンビニとの差を付けていますね。
で、このコンビニ「ポプラ」、正面に向かって右角に必ず公衆電話がありました。今昔物語ですが(^0^;)

Pinpoint Map !  セブンイレブン 佐賀市大和町大字川上5409−4

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【6】 逃避行 A いか本家



時間的にはランチと言うことになります。
唐津市は呼子湾。イカで超有名な港町で、観光CMのように2人でイカを食べるお店が「いか本家」(笑)
本当にTVCMのように向かい合って「イカの活き造り定食」を食べます。
絵はCMですが会話の内容はシビアです。ここで祐一は光代に人を殺したことを告げます。
僕は時間的に営業前の午前中に訪問したので、2Fの窓際席でイカ定食を食べることはできませんでした(^0^;)
このお店も、ロケ地であることを売りにしているようで、玄関先には大きな看板が掲げられています。

Pinpoint Map !  イカの活き作り定食は1人前¥2700− w( ̄△ ̄;)w

対岸からの全景。男はつらいよの第14作寅次郎子守歌のロケ地写真から「いか本家」の写真を抜き取ってみました。寅さんと全く同じ風景がありますよ(笑)

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【7】 逃避行 B 警察署



さて、2人は「イカの姿作り定食」を最後まで食べたのでしょうか?ゲソをテンプラにしてもらって食べたのでしょうか?おそらく、ほとんど残したに違いありませんね。
話しは殺人当時と現実とを上手く織り交ぜて進みます。邦画にままある、唐突なつなぎ合わせなどありません。ぐんぐん見る者を引き込んでいきますね!

呼子を出てから佐賀に戻ったのでしょうか。地元の諸富警察を正面に見て自首するべく話し合う二人。
いつの間にか雨になっています。

「わたし。待つけん。何年でも。よかよね?」




雨の中を警察署に向けてトボトボ歩いて行く祐一。最後のお別れをすべく振り向いた姿にたまらず光代はスカイラインGTRのクラクションを鳴らします。
起承転結の転。ここで結末の選択肢は一つ減りました。

この場所、はちょうど三叉路で撮影にはもってこいの場所でした。映画では広い車道に見えますが、左側は中学校のグランドで実際はそんなに広くありません。

Pinpoint Map !  諸富警察署 佐賀市諸富町諸富津47−1

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さて、これから大瀬崎灯台に向かうのですが、今回僕が訪れたのはここまで。ここから雲仙経由で五島列島に渡ります。次の機会にはこのコース!ぜったい行きたいですわ〜


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そいではまた!再見!
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