第32作感動のラストシーン! 
洗濯物がたなびく飯場から見た因島大橋

基本データ

DVD1:44:00頃、既にエンディングが流れています。

 あき竹城さんレオナルド熊さんの会話

「あれぇ-!!」

「あぁ?何?どうした?」

「洗濯もん取り込むの忘れたよぉ〜」

「何言ってんだ、そんな事ででかい声出すなよ〜」

名作第32作のラストは、洗濯物がたなびく向こうに当時の出来たばかりの因島大橋が写っています。そして洗濯物を干している場所は、おそらくレオナルド熊さんが働いていた(設定の)因島大橋の工事宿舎(通称、飯場(はんば))でしょう。
もしかしたら、本当の飯場を使っている可能性があります。鉄骨の筋交いや左下に映る赤い灰皿と消火バケツ・・・喫煙所でしょう。うーん懐かしい(笑)

大きな工事では、下請けの職人や作業員などは今でも、この飯場に住み込みで働きます。僕も若い頃、このような飯場で半年ほど現場のみんなと一緒に過ごした経験があります。飯場、って字に表すとおり、飯が美味いんですよ(*゚▽゚*)外仕事ですから味付けも濃くて、量も多くて、朝食(7:00過ぎ)からどんぶり飯ですから、ひ弱な都会人は無理?(笑)


Pinpoint Map !  広島県因島市大浜町452 福山大学敷地 地内


場所は尾道市大浜町の埋立地。僕は、おそらく因島大橋の初期工事(道路用の切土)で出た土砂を埋め立てたものと最初は予測していましたが、昭和49年(工事の始まる3年前)の航空写真では既に埋立地が出来上がっています。
画面下に見える土手は土のままで、おそらく数年後の工事基地を予測していたのでしょうか、広大な空き地が見れますね。現在はコンクリート護岸された防波堤で内側にはクリークがあります。

高羽カメラポイントは現在は福山大学の研究センター敷地内で本当は入れません(^^;今日はなぜか通用橋の扉が開いていたのでノコノコ侵入してしまいました。Googleで見える細い橋です。学生の方、驚かせてしまってすいませんでした。良い子の皆さんは真似しないでねm(__)m


↑高羽カメラポイントには侵入不可ですが絶景ポイント!駐車場は大浜公民館に・・・・・↓

↓昭和49年の航空写真。埋立地の中にロケに使われたプレハブらしき建物が・・↓


さて、何気ない情景描写ですがなかなかの味わいがあります。洗濯物がたなびく向こうにある新しい橋。
この一見ミスマッチな風景は、橋の完成で便利になる島の生活と、なくなっていくであろうフェリーなどの様々な運搬航路を使ったスローな生活、そして、それらのバトンタッチをした工事現場と職人の私生活など、様々な模様がこの5秒足らずに込められているんですねぇ。実に味わい深い。

師匠の吉川孝昭氏もこのシーンを大変気に入られていてHPでは次のよう語られています


なにか事件や出来事がおこるわけでもなく
全く平凡な日常。昨日と同じ今日がある。

風にゆれる洗濯物。

そこに確かに家族が暮らしている。
そのこと以外に人間の幸福があるはずもない。

この映画は、家族がただ平凡に暮らし、
ご飯を食べ、洗濯をし、子供を育て、
寝かしつけ、洗濯物を干す…。
そのような日常をさりげなく、
そして丁寧に描いている。

いつの日か、子供が家族のもとを離れ、
それぞれの人生を旅するときがきても、
幼き日の、風にゆれる洗濯物の原風景を
心の奥にいだき続けていくのだろう。

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/32saku.htm より抜粋


いやぁ、映画ってほんとうにいいもんですね(*゚▽゚*)


基本データ                 TOPへ戻る