第37作幸せの青い鳥 Opening in 山口県

山口県萩市平安古 鍵曲り


「渥美清は愛想悪かったなぁ〜」

あるとき、死んだ親父が僕が「男はつらいよ」に心酔していると知ってか、ぼそっと言い放ったんです。「ん?なんで知っとるんやろ?」この時代には渥美清さんの体調はすでにすこぶる悪く、映画撮影時のギャラリーに接する態度が良くなかったのは、渥美さんがお亡くなりになってから周知されたはずだったのですから。

話を聞くと、偶々、下関は赤間神社に訪れた時にこの作品のロケに遭遇して足止めを喰らったとか(笑)その時に渥美さんのスイッチオフの状態を見たんでしょうが、やっぱりガッカリしたそうです。

寅さんファンの間では第30作「花も嵐も寅次郎」(1982年12月封切り)のあたりから体調の悪さが作品の中でも感じられていたので、親父は、この調子が悪い、素の渥美清さんを見てしまったわけですね。
寅さんの地方ロケ撮影に遭遇するなんてラッキー!と僕なんかは思うわけですが、特に関心のなかった親父は「渥美清=愛想悪いスター」というイメージを持ったままだったんです・・残念(^0^;)

さて、第37作はマドンナに志穂美悦子、相手役に長渕剛と言う、後に本当に結ばれた二人が主人公です。九州出身の画家の卵、健吾(長渕剛)と同じ九州生まれ(福岡)の美保(志穂美悦子)の、まぁ言うと「痴話げんか」?を経て成就すると言う・・・・興味のある方はTUTAYAでレンタルして下さい(笑)品切れにはなってないはずです(≧▽≦)っ

話の流れは山口県萩から下関へ行き、九州は福岡の門司、飯塚、田川、宮若辺りが地方ロケになっていますが、今回の行程は本州だけ^^;福岡ロケは再度挑戦させていただきます(笑)


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【1】 萩城跡内堀から @



DVDでは6:20〜オープニングクレジットがでます。男はつらいよのテーマソングに乗って出演者の氏名が映し出されます。タイトルバックは萩城跡地の引き画面から。現在は「萩城跡公園」と言う観光地ですね。
訪れた時はいわゆるSW(シルバーウィーク)という国民的連休期間。ある程度の人出は覚悟していきましたが、萩市内は現行のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」のロケ地にかかわらず、普通の休日と言った風情でした。まっ、どちらかと言えば、嬉しい誤算で^^;



Pinpoint Map ! ↓何がいるのかと思えば大きな錦鯉が(笑)


駐車場は1日¥310−周辺には「萩焼」のお店や窯元があります。

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 【1】 萩城跡内堀から A



ここはメインの萩焼資料館前駐車場から歩いて2,3分の場所、公園の端っこですね。ここを歩いて奥に行くと何か見所があるのかも知れませんが、寅的にはここだけ(笑)しかも、映画のとっぱな、寅次郎のセリフ中にこの萩城跡公園の絵は終わります^^;
後もそうなんですが、いつもに比べてオープニングは全体にカット割りが粗いような気がします。流れるような繋がりと美しい風景が少ないのが気がかりなところですね。

正確な名称は「萩城跡指月公園」(はぎじょうあとしづきこうえん)と言います。


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 【3】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) @



画面はいきなり萩市は平安古(ひやこ)地区に飛びます。ここは「鍵曲」と呼ばれる直角に折れた道(交差点ではない)で、その目的は武家屋敷を守るための迷路?の役割なのかな?もう一つ効果の程は疑問です。
画面は毎年11月に催される「萩時代祭」の様子で、よく映像見ていればごく狭い範囲を反転して撮しています。まぁ、道がすぐ曲がっちゃうので絵にナランからでしょうが(^0^;) →平安古鍵曲
(カメラの立ち位置がずれてしまいましたm(__)m)実際は左の壁を見切らせます。)

Pinpoint Map ! ↓正面に見えているのが現在の「平安古かいまがり交流館」平面図PDF

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 【4】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) A 



映像に映る角は2カ所だけ。ゆっくり歩いても往復4,5分(笑)です。「かいまがり交流館」には駐車場がありますが3,4台しか置けませんし5ナンバー以上は苦しいです(^0^;)
ここの緩くカーブした板塀は特徴的で今でも残っています。角張った道ばかりですがここだけ丸くなっています。


Pinpoint Map !  ↑↑↑の場所と同じで画像がUPなだけ(笑)

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 【5】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) B



映像では上の鍵曲と,、この三叉路の間をしつこく^^;アングルを変えて編集しているだけです。テーマソングの尺に合わせたのかな?(笑)

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 【6】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) C

映画の時系列?に沿って書いていますが、またバックしてカメラは反転します^^;

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 【7】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) D



何時ものように流れるような繋がりでなく狭い場所で方向を変えたアングルをつなぎ合わせています。なぜなんでしょう?
一つだけ心当たりがあります。それは「本当の萩時代祭」の光景を使ったからじゃないでしょうか?この祭りが行われる11月の初旬と言えば「男はつらいよ」の冬作品(年末公開、つまりこの映画)が撮影される頃ですし・・・
僕の師匠である吉川孝昭氏が指摘した「腕時計をしている人が多い」ってこともエキストラでなく実際の参加者だったからかもしれませんね。



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  【8】平安古の鍵曲(ひやこのかいまがり) 統括平面図

区間は200mあるかないか?(笑)交流館にくるまを駐めてゆっくり検証しても30分も掛かりません^^;。
地図上の番号をクリック(タップ)していただくと、そこの場所の写真が見られます


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  【9】大通りへ(阿武旅館)




鍵曲を長く撮した後、映像は大通りのビジネス旅館を撮します。ここは萩市内でもメインだった通りで「萩往還」(はぎおうかん)という少し変わった冠がある道です。でなぜこの一見つまらない場所の映像を差し込んだのか、と言うと奥に見えている交差点がその「萩往還」の起点唐樋札場跡になるわけですね!左上のルート看板は伊達に撮してはおりません(笑)「重要な道の起点」だったことを示唆しているんですね。
 この1シーンだけで歴史を勉強できる「男はつらいよ」シリーズ、やっぱりすごいです(笑)
要は日本海側の長門の萩と瀬戸内海側の周防を結ぶ旧街道のことですが、現在は東に太い国道のバイパスが通っています。


Pinpoint Map ! 阿武旅館、地図には載っていますが看板は下ろされていました。

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 【10】 平安橋でバイをする寅 @


渥美清さんが歌うオープニングテーマの1番が終わり間奏に入る頃から寅のバイの様子が映し出されます。
場所は平安古地区より少し北東に行った場所にあり、天然の川の様ですが平安古総門の外堀にあたります。なんじゃらほい?^^;ですが要はここは天然の河川でなく「萩城の外堀」で街とつながる橋だったと言うわけですね〜へぇへぇですが(笑)

当然のことながら本当はこんな狭い場所でバイはしないはずです。お店は寅の場所以外、展開できるところはそんなにありません(笑)
平安橋について

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 【11】 平安橋でバイをする寅 A


この平安橋のカットもなにかスカッとしません^^;テーマソングの長さに尺が合わないのか映像を切り貼りしていますが、撮影場所はこの一角だけです(笑)
寅の屋台から川の北東側を見たカット。川向かいの家の基礎擁壁が見えますね。


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 【12】 平安橋でバイをする寅 B



長渕剛さんのクレジットで、上流側からのカット。
こうやって見ると中々貴重な石橋であることが察せられますね。ゲルバー桁橋と言う構造的に中々の物であるのらしいのですが、僕の専門とは少し離れますのでワカリマセン(^0^;)


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 【13】 平安橋でバイをする寅 C




寅がバイをしている部分(橋のたもと)は今でも空き地で駐車場になっています。
おそらく、この平安橋を撮したいがために、ここをバイの場所に選んだのだと思いますが無理がありますね(^0^;)
だって他のお店を出そうにもスペースはほぼ無い(あと、トウモロコシとイカ焼きだけ^^;)のですから(笑)


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 【14】 平安橋でバイをする寅 D



カメラは橋のたもとから180°ターンして通りを撮していますね。「坂倉しんみせ」という食料品店、いまも健在の様子です。
伺った当日はお休みでしたがロケの様子をお聞きしたかったですね。

さぁ、このあたりまでじっくり見ていると、各お店の位置関係がしっくりきません。お店の位置は間違いないので「イカ焼き」のお店は90°右手にあるはずなんですが・・・・・これは大人の事情(笑)?
思うに、「バイをするロケ地」を借りる替わりにお店を映し出す、と言う細工をしたとすれば納得ですがどうですかね(笑)

Pinpoint Map !

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 【15】 平安橋でバイをする寅? E 




ではここで平安橋での出店を平面図に落としてみましょう。
寅は橋のたもとの一等地角ですがお店自体はショボイです。他のお店はテントや張り幕などがありますが、ポンシュウと寅は畳一畳もありませんし完全露天です(笑)
ヒゲのお兄さん(オレンジ屋根)は何を売っているのか判りませんが寅の横(橋のたもと側)、ポンシュウは寅の隣で「抱きつきタコちゃん人形?」を売っています。単品ですから売り上げはたかが知れているでしょうね^^;
問題のイカ焼きは、トウモロコシ焼きと棟続きで映っていますが上のシーンだけ道路向かいに移転しています(笑)




とここまで書いたもののどうも腑に落ちない。今までの経験上、こういう感じの時は間違えている場合が多いので、Google earthで検証してみると・・・・・
やっぱり(^0^;)今の「ホワイト急便」の家(車庫)は坂倉さんの所有だったようで看板はこの壁面にあったようですm(__)m
でも、大人の事情には変わりは無いと負け惜しみを言いますが(^0^;)

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 【16】 バイの終わり 



テーマソングにシンクロしてバイも終わります。尺を合わせるために編集が苦労したようですが(^0^;)寅とポンシュウはそのまま歩いてお堀端を下っていきます。
ロケ地はそのまま川に向かっている道沿いです。昔は何らかの漁業の舟もあったようですが、今は昔の名残は消えつつありますね。


Pinpoint Map !  ↓カメラ位置は平安橋の上からです。手前に家が増築されていましたので^^;



*平安橋周辺のシーンは交差点からそんなに動くことのない位置で撮影されたものを使っていますので、橋の上に立たれてゆっくり体をよじってみれば^^;すべて判ります(笑)

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 【17】 忌宮神社(いのみやじんじゃ)




オープニングからいつも通りのとらやの茶の間へ。あけみ(美保純)が乱入しているときにタイミング良く寅からの電話です。第37作にもなりますと,この辺で電話が鳴ると,見てる者も全員が「あぁ〜寅からの電話だ!」と判るルーティン。なれ合いと呼ばれようと,この映画の心地よさを楽しむにはこのあたりをちゃんと押さえなければなりません。

で、実はわたくし、世間で言うSW(シルバーウィーク)にこの取材旅行に出かけるにあたり,山口県で撮影された「四日間の奇蹟」「あなたへ」「HERO特別編」も抱き合わせて回る計画だったんですが、このポイントがまさかの資料漏れ(__;) このシーンの忌宮神社が抜け落ちていました。立ち寄らずですm(__)m
シーンは1方向だけの寅が電話を掛けるシーンだけですので、やむなくNETから拝借することに致しますm(__)m

「・・・みんな元気よ。いまどこ?」

「長州だよ,長州・・ん?へへっ、そりゃ帰りてぇと思うけどよ。ん?」
「こっから江戸は遠いからな。追々稼ぎながらさ、そっちに向かうことにするよ。うん」



Pinpoint Map ! ↓↓↓写真紀行★風に吹かれてよりお写真を拝借しましたm(__)m

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 【18】 赤間神社(あかまじんじゃ) @ 



とらやのみんなは1年ぶりに寅の声が聞けたのでなごんでいます。実際にこの年(1986年)は夏の公開が別の映画公開(「キネマの天使」)と言うことで、映画自体なかったため1年ぶりという設定です。

「どうしたのおにいちゃん!一年間もご無沙汰よ(^o^) もう顔も忘れちゃったわ(笑)」



観ている者もとらやの安堵感が伝わりますね。画面は一転、下関港の近くにある赤間神社です。
ファーストシーンは正門道路向かいにある石灯籠(阿弥陀寺公園横)から海峡を望みます。

カメラがそのまま反転すると・・・そこが赤間神社。「唐の戸」と言った感じが出ています。

Pinpoint Map !


この「唐戸」という地区は日清講和条約が赤間神社となりの春帆楼で締結された所でもあり、近代史の重要なポイントだそうです^^;
相変わらず歴史音痴なので色々検索して勉強しながら書いておりますが^^;寅がこの事実に興味を持って歩いたとは思えませんが、ご関心がおありな方は上記のリンク先から読んで見て下さいね。

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 【19】 赤間神社(あかまじんじゃ) A


赤間神社の大きな赤い門の下でバイをする寅。全然やる気がありません。しかしこの「鳩笛」のような物は縁日の屋台で目にした記憶があります。いつ見ても寅の場合、「場所は一流、バイネタ二流」です。

さて、この赤間神社,親父がロケに出くわしたと聞いて、なにか感慨深い物があります。中学の国語、歴史の教師だったので何某かを調べに来たのでしょうか・・・画面左に見える,ベンチにらしき物に腰を掛けている数名の中にいるような?
 
Pinpoint Map !


おそらくこの人物かな?親父の写真の中でも一番多いポーズだった。

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 【20】 赤間神社(あかまじんじゃ) B



さて、僕の親父が見ているとも知らず(当たり前^^;),寅はバイをしています。UPで正門を見上げるカット。頑張っているのではなく,売れないので退屈してのびをしているところです(笑)

Pinpoint Map !

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 【21】 赤間神社(あかまじんじゃ) C



撮影当時は関門橋が良く見えた赤間神社境内入り口ですが、現在はビルディング(この造りは高層マンション?)で全く見えません。かろうじて両サイドに見切れている建物が残っています。

Pinpoint Map !

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 【22】 門司港 @



ポンシュウのバイネタである「コンピューター占い」をやって南に行くという、やや無理矢理なセッティングで、寅はポンシュウと門司港に降り立ちます。
この門司港の現在は「門司港レロト」として一大観光地として売り出し,大変賑わっています。シルバーウィークの当日もご多分に漏れず大変賑やかでした。それもメイン道路や鉄道までだけで,岸壁は人は少ないです。

さぁ、このロケ地、実はピンポイントが判らずにいて現地で探すつもりでした。で、先に「あなたへ」のラストシーンはだいたいつかめていたのでそこへ・・・・・・ん?ここ、寅さん達の乗った船が着いたところの近くじゃん(゚Д゚≡゚Д゚)?

Pinpoint Map ! *撮影ピンポイントには現在立ち入り出来ません。

参考資料「あなたへ」健さんが鳩を飛ばしたあと歩いて去る場所↓↓↓一つ西の突堤ですが^^;

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 【23】 門司港 A


船を下りた寅たちは仕事仲間のキュウシュウとすれ違います。↓↓↓寅たちが下りた船に乗り込むキュウシュウたち。




「おい、キュウシュウ!」

「なんなー寅兄ぃじゃなかねえ!珍しかねえ、どこへ行くと?」

「九州よぉ」

「そらぁここが九州たい、フフフッ」

「おまえらどこ行くんだ?」

「本州よ、フフフ」


粋な挨拶でしょ?洒落てますね。この良さがわからない人は、アクション洋画でも観てなさい(笑)

Pinpoint Map ! 寅が降り立つ門司港。このあとキュウシュウ達と出逢います。

現在は立ち入り禁止です。もう少し右の建物でしたね(^0^;)

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ここのシーンから遠賀川の沈下橋のシーンへ移ります。
山口ロケは萩場跡から平安古の鎌曲がり、平安橋と日本海側を移動して忌宮神社、赤間神社、下関へとつながります。
いつもの通り、飛び地撮影を組み合わせるのではなく順番に来ているのが嬉しいですね。旅のしがいがあります。
今回から取材旅行に旅車として「ミニチュアクルーズSV」と言う軽キャンピングカーを使いました。これでぐっと行動半径が広がります(^o^)みっちり予習して漏れの無いよう取材旅行を続けますよヽ(^。^)丿




そいでは、再見!(^o^)

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