男はつらいよ第43作
寅次郎の休日 

寅次郎に休日なんてあるのか?(o^-^)
大分県日田市ロケ 


泉ちゃんの父、及川一夫(寺尾 聰)は東京の大手デパートを辞めて大分県は日田市へ行っていました。
いわゆる不倫関係であった幸枝(宮崎美子)と同居していたのです。
泉ちゃんはそのことを知らず、別居中だった母と住んでいる名古屋から、父に合いに来ました。
すでに退職している父の住んでいる場所を会社の上司(笹野高史)から聞き出します。が、なんと、東京から直接日田まで電車で行っちゃうと言う(笑)
 で、そろそろパターン化してきた(笑)徳永英明の曲「JUSTICE」に乗りながら、新幹線にも乗っちゃう満男 (≧▽≦)ノ
泉ちゃん(後藤久美子)のお母さん礼子役に夏木マリさん(笑)今ではマルチタレントの夏木さんですが、デビュー当時はど派手な化粧をした歌手でしたね^^;


裏切り



結局、満男と泉ちゃんが日田に行っちゃったんで、寅と泉ちゃんのママが探しに追っかけて行っちゃった顛末の物語ですね~もう、寅さんの恋愛色はだいぶ薄くなっています。ましてや、今回は人妻ですし(^0^;)

と、ざっくりかいつまんでお話ししましたが、もう一つ、ピンときませんね^^;説明が下手でスイマセン。ぜひ、DVDで見て下さい。


泉ちゃんが乗る福岡行きの新幹線に飛び乗ってしまった満男




【1】 ロケ地平面図(3種のスケールになっています。順番にどうぞ!)
クリック(タップ)すると、そのロケ地記事に飛びますヽ(^。^)丿

日田市内ロケ地

メインロケ地(豆田/港町地区)



【2】 小鹿田焼(おんたやき)



オープニングは小鹿田焼(おんたやき)の窯元。いつも通りの夢から目覚める寅から始まります。
10軒ほどある窯元の中の坂本工窯(さかもとこうよう)さんがロケ地です。
作品中の「奥さん」は年齢的に見て、現当主の坂本工(たくみ)さんのお母様かな?

なぜか小鹿田焼窯元の縁側で昼寝をしていた寅次郎。

「あぁ・・夢か・・・」



「奥さん・・・どうもごちそうさまでした。」
「どうも」


Pinpoint Map !  大分県日田市鶴河内176 坂本工窯

窯場も作業の様子もまったく変わらず(^O^) 但し、訪問時が平日の作業時だったため、中には入れませんでした。土日祭日なら見学可能です。

小鹿田焼の特徴として特筆されるものがこの「唐臼(からうす)」で、日本庭園によくある(ほんとか?^^;)「ししおどし」と同じ原理でつくられています。
ししおどしのように「コーン!」とはいかず、「ギギギギギッ・・・・・ドスッ」というかなり迫力のある音が24時間365日続いているのでしょうか?夜間などはやはり止めるのでしょうね~小さな集落で、あんな音が夜中響けばたまったもんではありません。

水力利用なのですが、ほとんどの唐臼が道路から見学できます。


しかし、そんな中で昼寝をする寅・・(o´∀`o)まぁ快適な旅は何所でも睡眠からですし。

小鹿田焼いろいろ(^O^)↓↓↓

ロケ地図へ


小鹿田焼の集落からオープニングテーマが流れてきます。場所はワープして耶馬溪近辺へ(笑)


【3】 馬渓橋(ばけいばし)



男はつらいよのタイトルバックには山国川にかかる古い橋「馬渓橋
この造りで良く今まで現存していたんだと感心します。最近の橋じゃこの川幅なら橋脚は1つ。馬渓橋は4つもあり、構造的にか水位が高くなるにつれて狭くなりますから、鉄砲水には弱いでしょう。その意味でも良く残ってたな~と思いますね。山も全く変わらず、民家だけが新しく・・・・


Pinpoint Map ! 大分県中津市耶馬溪町大字戸原72 付近

寅さんはこの橋を左(北)から右(南)へ歩く様子。当時は通行止めでした。


撮影は西岸のたもとから。いつまであるかな~。大きな洪水が来たらアウトでしょう。

ロケ地図へ






【4】 沈み橋 (八日市橋)



音楽に乗せて馬渓橋から同じ山国川下流の沈下橋の八日市橋へとシーンは変わります。
この辺りでは沈下橋と言わず「沈み橋」というそうですね。
何個かある中でもこの橋がいちばん低く、水面に近いのでロケ地に選ばれた気がします(^0^;)
              ↑↑↑写真素材サイト↑↑↑


Pinpoint Map ! 大分県中津市耶馬溪町大字樋山路2991 付近

ロケ地図へ




【5】川沿いの民家へ



シーンは馬渓橋から良いテンポで順調に南へ?
山国川のどこかで釣りをする人といきなり宴会をする寅(笑)肴は釣り人持ちだけど、酒(ポケットウイスキー)は寅持ち(o´∀`o)
で、べろべろに酔っ払ったその釣り人を家まで一緒に・・・・・

上の釣り場シーンはUPで岩しか映っていません。大きな岩なので現地で判るかと思っていましたが無理でした。あれから四半世紀経過してます。で、その酔っ払いの家はちゃんとありましたがほぼ廃屋?なにか農機小屋っぽく使われてる感じもあるけど。

人の手が入らないとこうなりますね。

Pinpoint Map ! 大分県中津市山国町守実443 付近


昼間から酔い潰れている旦那を叱りつけている嫁さんの図(笑)

柿の木がワンポイントになりました^^;


印象的な屋根は健在でした。

Pinpoint Map !  なかなか難しい造りですよ(^O^)

ロケ地図へ




【6】日田へ向かうバス停?



作中、寅は「朝倉沢」というバス停で田んぼをするオジサン相手に無駄話をしています。背景の山と言い、民家の配置と言いなかなか良い構図ですね。「男はつらいよ」シリーズには多くのバス停が出てきますが、本当のバス停を利用しているのが多いようです。が、ここ「朝倉沢バス停」というのは実在しません。
この場所は、もう地元民しかわからない場所でしょう。撮影した関係者も覚えが無いんじゃないか?と思います。このコアで希有なロケ地は、行橋市にすむ寅仲間の「いちごさん」に探っていただきました。


Pinpoint Map !  それにしても、山のかたちがオカシイと思いませんか?

ロケ地図へ





【7】 寅が電話を掛けるお店



オープニングから日田市ロケ部分に入る前に、1回寅が日田市近辺から電話を掛けるシーンがあります。
が、ここが何所なのか?どうもわからない。
僕の寅さん人脈を持ってしても、まったく判らない場所です。この映画は正直ですから、突拍子も無い場所での撮影とか、撮り直しなどはほとんどありません。たまにありますけど(笑)
地方ロケの大部分は、「大人ののっぴきならねぇ事情」が無い限り地方ロケ地で撮影します。

が、いかんせん、ヒントが見つからないのでどうしようもない場所です。もし、どなたかここを読んでお心当たりがあるかたはご一報下さいm(__)m 待ってます。





さて、お話は進みます(笑) 

前の作品(男はつらいよ 第42作 僕の叔父さん)では浪人していた満男(吉岡秀隆)がバイクで佐賀まで泉ちゃん(後藤久美子)を追いかけてくる展開でしたが、今回その満男は大学生の設定です。無事、合格したんですね(笑)
九州の叔母の家に高校生で居候していた泉ちゃんは、次の年には名古屋でお母さん(夏木マリ)と同居しています。

「満男の友だちでね、ちょっと事情がある子なの。わたし、連れて帰るからあとお願いね!」

さくらの言う通り、泉ちゃんは事情だらけ^^;

で満男と泉ちゃんは、離婚直前のお父さんが、不倫相手の女性と住んでいる大分県は日田市に突撃!
で、それを追いかけて寅と泉ちゃんのママは、夜行で追っかけ突撃(笑)いろいろあって現地で再会という筋書きです。

まずは泉ちゃんと満男の日田入りから

ロケ地図へ





【8】 日田市内風景



このシリーズ地方ロケの始まりの合図はいつも遠望風景からです。
絵になる三隅川が広がるエリアを西にある「鏡坂公園」の坂から見ています。
正面の森が「亀山公園」(きざんこうえん)その奥にメインロケ地、豆田/港町地区があります


Pinpoint Map !


そして三隅川の落差工のUP。なだらかなカーブは魚の遡上を助ける「魚道(ぎょどう)」になります。
ここまで大きな魚道兼堰を構える川はそんなに多くありません。
また、この堰によって出来た淵は昔から材木の集積運搬に使われていましたが、現在は観光目的の屋形船が浮かぶだけになっています。


Pinpoint Map ! 三隅川は みくまがわ と読みます。

ロケ地図へ




【9】 安心院製材所にて



日田に着いた満男と泉ちゃんは、最初に父親の職場である製材所「安心院製材所(あじみせいざいしょ)」を尋ねます。
が、その日、日田は大きなお祭りとかで父は休んでいました。
この安心院製材所は、現在も実在する大きな製材所で、三隅川の淵に面する一等地にあります。撮影当時には製材所の敷地はオープンでしたが、今は塀が出来て中をみることはできません。


Pinpoint Map ! 大分県日田市高瀬23



泉ちゃんの替わりに父親の所在を確かめる満男。

↑↑↑撮影時には塀がありませんでした。↓↓↓

カメラはターンして

「歩いてそんなに遠くないから・・なぁ・・・・?
  行こう!?勇気出して。」


「うん・・・」

事務所で住所を聞き出した満男は、泉ちゃんに家に行くように告げますが・・・


↑↑↑ 橋桁の色も昔のままですね。↓↓↓

ロケ地図へ




【9-1】 旧 亀山橋



安心院製材所での会話から、そのまま場所だけが飛んでいます。
下調べの段階ではハッキリせず、まぁ、行って現地で首を回せば見られるかと(笑)タカをくくっていましたところ、全然違う場所でした。理由は分かりませんが、野次馬が多いかなんかで別撮りしたのでしょう。
(この場所に関しては、ウチのカミさんがいなければ見落としていたかも知れません(^0^;))

「お父さんと別れて欲しいって、そう言えばいいじゃないか・・・」
「言えるかな?・・・そんなこと。」

「言わなきゃ!だってそのために来たんだろ?ここまで」


いわゆる作戦会議中(笑)

Pinpoint Map ! 大分県日田市隈2丁目4−3 カネキ酒店


撮影時は旧の橋があり、その上で撮影したため、カメラポイントの現在は空中です。


Pinpoint Map ! 逆方向の対岸は公園(亀山公園)です。広大な無料駐車場あり。

公園がキザンコウエンと呼ぶのだから、この橋もキザンバシなのかな?未確認^^;

旧亀山橋撤去跡

ロケ地図へ






【10】日田祇園祭 前半



泉ちゃんと満男が日田市に行ったその日は、たまたま都合良くお祭り(笑)なわけで。
この「日田祇園祭」、本当は7月下旬に行われる夏祭りです。この作品は冬公開ですが年一回公開になってから季節感のメリハリがもう一つありませんね(^0^;)
それもこれも、渥美清さんの体調を考えての撮影なんでなんでしょうが、今回満男の家やら、くるまや、江戸屋には菊の花が飾ってありますので秋を強調しています。ラストの初詣ありきのタイムスケジュールなんでしょうけどね。

まっ、この年だけ秋に日田祇園祭がありました、と言うことで(笑)

最初のカットは豆田町の御幸通り。花月川にかかる御幸橋付近にカメラがあります。右手に見えている建物は嶋屋本家と佐藤紙店。ここは地元観光パンフレットにも使われています。

Pinpoint Map !


ここでもう一つ問題が・・・・
泉ちゃんと満男は東京駅14:00発の新幹線に飛び乗ったと言うことは、当時の新幹線500系で博多には早くても19:00頃到着。日田に行くにはさらに在来線で1時間以上かかります。
外はもう真っ暗やんか~お泊まりせんと日田入りは無理~^^;
まぁ、そのへんのアリバイには目をつぶる(笑)として、一応、次の日^^;、泉ちゃんのお父さんが暮らす日田市港町の家へ~

ロケ地図へ




【11】 父の暮らす家(薬局)



町がお祭り一色の時の、祭りの中心地に目的の家がありました。
幸枝(宮崎美子)が営む薬屋です。
白衣をまとい、お店をシャキシャキ切り盛りする女性を泉ちゃんは探るように見ています。自分の母とは正反対であろうことは間違いなく、それに対して安心したような、信じられないような・・・・

この舞台となったお店はタバコ屋で、当時、営業していたのかどうかはわかりません。向かって右側にはタバコ屋独特の陳列ケースがありましたが、撮影時には幟で隠しているようです。
現在は締め切られていて空き家ですが、観光中心通りにあるために現状保存されています。

Pinpoint Map ! 大分県日田市港町2-13


ここは御幸通りの中心「草野本家」の横にあり、いびつなL型道路を抜けたところにあります。豆田町という行政の線引きから外れている港町と言うだけで観光パンフレットには掲載されていません(笑)
tenpomap.pdf へのリンク


こちらは90度違う方向から。黒壁と特徴のある格子窓が見て取れます。

Pinpoint Map !


さらに90度方向で前から・・・・泉ちゃんの後ろに見えるのが「草野本家」のナマコ壁。訪問したときには平成の大修理と言うことで足場が組まれて見えませんでした。しかし満男の右上の家の窓は25年の歳月を経てもそのまま(笑)

Pinpoint Map !


外のカットの撮影はは、ほぼこの立ち位置です。カメラ位置だけ変えて、泉ちゃんの茫然自失感を演出していますね。
結局この後、泉ちゃんと満男はこの「ふたば薬局」の二階で父親の言い訳を聞くことになるのですがもちろん、二階のシーンは大船撮影所のセットです。

二階の窓から外を見たシーン。道路向かいの家の格子が見えますが、よく見れば基本的な構造が違っています。雰囲気は似ていますね(笑)大道具さんの苦心作でしょう。

↑↑↑うまく造っていますが、基本的な構造が違います。↓↓↓


幸枝さんだけお店に残して、3人だけが二階で語らうシーンなんですが、ロケ地と撮影所を上手くシンクロさせています。(BGMにはずっと祭り囃子が流れています)

満男が階下の幸枝さんの話し声に気を取られているシーン。
これは満男のカットが撮影所のセットで、階下の幸枝さんのカット(お店の中から外を見る)はロケ地撮影なんですが、あたかもオールロケ(この家で)でやっているように見せているんですね~



「・・・今年の風邪はキツイきねぇ~気をつけないねぇ~」
と、幸枝さんも二階を気にする様子・・・・・これは実際のお店からの撮影。

↑↑↑奥に見えているのは「草野本家」の駐車場。今もそのままあります。↓↓↓


余談ではありますが、なぜ室内のシーンをわざわざ鎌倉の大船撮影所でやるのかというと、現地では撮影に必要な光量が足りないので画面が暗くなるからなんですね。
この回の室内シーンですが、影の出来方をよ-く見てみてください。方々からライトを当てているのが判ります。ここまでしないと明るい室内の光景は撮れないのですねぇ~ メンドクセー^^;

ロケ地図へ





【12】 廣瀬資料館(ひろせしりょうかん)



結局、幸枝さんも二階に上がってきて顔合わせ?も無事完了したので、祭りの見学がてら三隅川の梁で鮎を食べようと言うことになり4人で通りに出ます。

豆田町の中心街「御幸通り」から折れて東に行く通りに「廣瀬資料館」があります。ここで日田市のプライド「天領(てんりょう)」について語り始める父親を冷ややかに観察する泉(^0^;)

Pinpoint Map !

ロケ地図へ




【13】日田祇園祭 後半



廣瀬資料館前から画面は祭りの様子になります。屋根より高い大きな山鉾が通り、街の三叉路で練り曲がる様子を撮しています。
廣瀬資料館からはかなりワープしていて、線路を越え、三隅川にかかる銭渕橋の近くの三叉路で撮影されていますね。カメラはどこかの建物の屋上から。
自宅である「ふたば薬局」から「三隅川の梁」までの途中ではあります。が、ゆっくり歩いて行くにはちと、距離がありますね(実測2.0km)
注)伊藤電器は伊藤薬舗という薬局に。「松浦松翁堂」さんはそのまま経営されています。

下調べではつかみきれなかった箇所でしたが、帰宅後の復習で判明。写真はStreetviewから拝借です。

Pinpoint Map ! 大分県日田市隈1丁目4−10 伊藤薬舗

↑↑↑よく見れば画面奥のマンションも映り込んでいますね!↓↓↓

祭りの様子

作中に見え隠れする日田バスの「札の辻」バス停。
札の辻というのは人通りが多い交差点などで、「案内書きや注意書き」が立てられている場所を示しています。時代劇などで「辻札」というのはこう言う場所に立っていますね。
現在、このバス停は存在せず、大通りの橋のたもと「銭渕橋」に変わっています。

      ↑↑↑いわゆる不倫逃避行カップルですよー奥さん!↑↑↑

この「札の辻」バス停で山鉾の練りを見ている父親は、泉ちゃんにはすごく幸せそうに見えたはず。もうお父さんは家に戻って来る可能性はないんだろうと。ここで諦めて帰る決心をしたのでしょうね。

ロケ地図へ




【14】 三隅川縁での出会い



 さぁ、盛り上がってまいりました(o´∀`o)g

とりあえず幸せそうな父と女性から離れた泉ちゃんと満男は三隅川の畔、日田温泉の中心地にいます。
まぁ、ワープの類いですが「札の辻」のバス停からは300mほどですので順路としましょう。

泉ちゃんの立ち位置の石積みは「春光園」という旅館の敷地です。ここから左(東南)方向は、典型的な温泉街の旅館、ホテルが並んでいます。

Pinpoint Map ! 大分県日田市隈1丁目3−3 春光園


「いずみちゃん・・・・」言葉が続かない満男


Pinpoint Map !  「春光園」の看板の位置も変わっていません。

満男が傷心の泉ちゃんを慰めようと肩をグッと・・・(笑) アレェ??!

「おじさんよぅ、鵜飼ってのはやってないの?今は」
「はい、もう終わりました」
「終わったの?あぁーー」


って、聞いたことある声が(笑)もしや・・・


満男と泉ちゃんカップルはめでたく寅次郎、礼子カップルと遭遇するのであります。
なんとベタな予定調和。素晴らしい。ここまで来ると馬鹿々々しさを通り越して、むしろスカッとしませんか?

しません?(゚Д゚≡゚Д゚)?そんな方はまだ見る回数が少ないのです(≧▽≦)10回見れば、この白々しさが快感に変わりますね。ランニングハイならぬトラジローハイ! 修行です(笑)


Pinpoint Map !

ロケ地図へ




【15】三隅川での出会い



はなから満男なんか探す気のない寅は、美人のお母さんと旅行気分です。

「あぁーアレは夏だけね!冬の鵜飼は風邪の予防・・・・ん?」
「ねぇ・・・寅さん・・本当に見つかるかしら」

鵜飼いの船が出る待合場所でしょうか、ベンチでやる気の無い寅。礼子さんはやっぱり心配です。


Pinpoint Map ! ここまで車は入れます。柵も何もありません。ご注意を!


オレはね、昔から人を探すのが得意なの。
   なんかな、勘が良いって言うかね、つーっと風で匂うからオレは」


    「・・・・いたっ!」



↑↑↑公園はフェンスがオシャレな格子に変わっています。石垣は元のまま。


御前様風に言えばヨカッタァ~ヨカッタァ(笑)
渥美さんの体調を考えて歩くシーンを減らしたり、ベンチに座ったり。あっ、日田に来るまでも寝台列車ですし(笑)もちろんセットですけど^^;。
このカットもカメラの位置が変わるだけで一カ所、ピンポイントで撮影されています。


Pinpoint Map ! 屋根付きの乗り場桟橋は当時の物をそのまま使っています。

4人の安堵感を、セリフなしの15秒ワイガヤ光景で表現しています。この間(^O^)/

Pinpoint Map !  カメラは南から北向き。島に見えるのは亀山公園の一角です。

ロケ地図へ




【16】天ヶ瀬温泉にて



ストーリー的にはひと山越えた(笑)のですが、ここからが寅さん映画の真骨頂。

4人で温泉旅館に泊まっちゃうと言う暴挙に出ます(笑)普通はさっさと帰るだろーとか、泉ちゃんのお母さんはやさぐれて別行動だろーとか(≧▽≦)っ
桔梗の間で家族ゲームをする寅たち


室内の撮影のモデルなったのは天ヶ瀬温泉の旅館「本陣」。ここの「桔梗の間」で家族ゲームでどんちゃん騒ぎをするのですが、礼子は呑みすぎて醜態を晒してしまいます。このあたりの顛末ははDVDでたっぷり堪能していただければ(笑)

一夜明けて満男は展望浴場で朝風呂としゃれ込んでいます。この展望風呂が旅館「本陣」の売り。かなりの高さにあるので天ヶ瀬温泉街を一望できそうです。

Pinpoint Map ! 大分県日田市天瀬町湯山1138 旅館本陣


さてここからお話は二番目の山を迎えます。

満男が朝風呂に入っている間に、泉ちゃんとお母さんは帰ろうとしていました。なんでも、礼子が醜態をさらしたので満男や寅に顔向けできないからコッソリと・・・らしいのですが。
泉ちゃんも冷たい(笑)普通なら満男にだけは言うだろう、と。それが、日本人の根回しっちゅーもんなのにね。

まっしゃーない。バスの時間に間に合いそうなので、満男は部屋を飛び出してバス停まで走ります。

「すっ、すいません!」


Pinpoint Map !  本陣の玄関がカメラ位置です。


日田バスの福岡方面行き行き停留所までは、ここからソコソコありました(笑)
旅館本陣の正面玄関の階段を駆け下り、最初の橋を渡って対岸へ。赤い橋は作り替えられ、正面にある建物は取り壊されています。面影のあるのは奥(対岸)にある青屋根のホテル?くらい。


Pinpoint Map !  天ヶ瀬橋




カメラは天ヶ瀬橋の中央付近から満男を撮します。
「久住」って何の略なんだろう?と思っていましたが、現地で謎が解けました(笑)当時、この正面の建物は「富久住」と言う旅館だったのです。

Pinpoint Map ! レイアウトが同じ建物に。でも旅館ではありません(笑)


満男は天ヶ瀬大橋を左折して商店街を全速力で駆け抜けます。「サンライズ」という食料品店は今でも同じ看板を掲げておられます。

Pinpoint Map !


まだまだ走ります(笑)
ここは旅館本陣のほぼ対岸ですね。

一つ上流の橋(成天閣吊り橋)のたもとに、大型バスの停留所があります。当時、本当にそこだったのかは判りませんが、思ったよりもかなり狭いスペースで道も細いです。
成天閣吊り橋は人専用の幅の狭い物で、色も作りも当時とは変わっています。満男のバックにあるホテルは、壁を塗り直していますね。なぜか構造物は地味な色合いに改修されているように思えます。

「ハァハァ・・先、行っちゃうのか・・」


Pinpoint Map !


満男は泉ちゃんと話がしたいのに、話の腰を折る母、礼子(笑)なかなか細かい演出ですので、DVDで満男の苛つきをぜひチェックしてみてください。

発車を告げるアナウンスに振り返った満男が見た景色。お店はもう閉めている様ですが、左の車庫は利用されています。

「お待たせしました、福岡行き発車しまーす」


Pinpoint Map !



バスが出たあとを追いかける満男。
まぁ演出的には大袈裟とは思うのですが、もしかしたらこの通りを全部撮そうとした可能性もありますね。もうこの時代の「男はつらいよ」ですからCM効果は抜群です。

Pinpoint Map !  ポストが移動してます。まぁ確かにこっちのほうが・・(笑)


さてこのシーンで、4人の珍道中は終わりです。
映画的には、なかなかダイナミックな移動でした。この天ヶ瀬温泉でのシーンはいきなり宴会から始まっていますが、当然、大船撮影所のセット撮影なので渥美清さんは天ヶ瀬温泉に来てない、と言うことですね。
振り返ってみますと、ここ日田市内の撮影で、渥美清さんが他の俳優さんと絡んでロケしたのは、三隅川の出会いだけです。エピローグとプロローグを1日、あと三隅川で1日、予備日1日で計3日・・・・そんなもんかな?
あとは何時もの常連メンバーだけで、この「寅さん映画」を作り上げられるのですからたいしたものです。

それでは、満男が走った経路を平面図でおさらいしてみましょう。


さて、いよいよラスト。これだけは他の人と代わるわけにはまいりません。

ロケ地図へ




【17】亀都起神社(きつきじんじゃ)



天ヶ瀬温泉からそれぞれの日常に戻った4人。満男は寅にセーターをプレゼント、寅が礼子にバラの花束をプレゼントするのは年末でしょうか。そして泉ちゃんが新年の挨拶に諏訪家を訪れる頃、寅はなぜか日田のすぐ近くの神社、亀都起神社でバイをしています。
ほぼ間違いなく、寅はいったん柴又のお店に顔を出したあと現地に戻りますねぇ。ここから次の旅が始まるというスゴロクの振り出しかな?スゴロクって、わかるかな?わかんねぇだろうなぁ(笑)


Pinpoint Map ! 大分県玖珠郡玖珠町大隅


この亀都起神社、なかなか判りにくい場所にあります。
番地がないので近所のお家で庭仕事していた方に聞いてたどり着きました。

拝殿はあれから改修されて新しくなっていました。

Pinpoint Map !


神社内の敷地は、映画では広く見えますがさほどでもありません。これはどの作品でもそうなんですが、現地へ行ってみていつも拍子抜けします。
さて、この神社のシーンでは新年の設定で撮影されていますが、この神事がどのうようなものかは探ることが出来ませんでした。

Pinpoint Map !


バイの撮影は下の駐車場とその横の参道で行われています。
この度の売り物はCD(ポンシュウ曰くシーデー(笑))なぜか石碑に刻み込まれた世話役の繁田さん4人と石工の佐々木さんの名前が大きく見えます。

Pinpoint Map !



ラストは初詣の様子を撮しています。引いた画像で奥の山脈と鳥居のバランスが抜群ですね。地味な画像ですけど大変印象的です。

Pinpoint Map !




今回の第43作日田ロケはコレで終了です。日田という地味な街もなかなか渋い街でした。
この福岡佐賀大分は、男はつらいよ後半のロケ地が多くありますので、ぜひリピートしてゆっくりしたいですね。天ヶ瀬温泉の昭和の宿「湯の香荘」!ぜひ行きたい。


そいでは再見!

ロケ地図へ

このページのTOPへ



基本データ                           TOPへ戻る